テロワールとは「地味」のこと 〜 「このワインにはテロワールがよく表現されている」というのは、土地の風土や土地の味がワインによく反映されているという意味です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ひとくちにワインって言っても、このワイン、あのワイン・・・
タイプも味わいもほんとうに多様ですよね。
その大きな理由は、ワインの原料となるブドウの性質の違いにあるのです。

より熟した、甘い(つまり糖分がたくさんの)ブドウほどアルコール度数の高いワインができますが、
そもそもブドウ品種の違いが性質の異なるワインを生み出します。

ワインはブドウ100%でできるお酒ですから、
ワイン生産者は「こんなワインを造りたい」と考えたら、まず
「じゃあこんなブドウを作ろう(使おう)」と考えるわけです。

ブドウ品種ごとのワインの特徴については、そのうち改めて書いてみたいと思っています。

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もちろん、何も無いところにブドウは育ちません。

それぞれのワイン産地の土壌や気候、歴史的背景、ブドウ農家やワイン生産者が目指すワインの理想などが、
その産地で育てられるブドウの種類やワインの味わいの特徴を方向づける要因となります。

だからこそ、ワインについてこんなにもたくさんの情報が、ワインを生産している国や地域や土地や歴史と絡めて、語られているのです。

とくにブドウは、果実の中でも最も土地の風土が反映されやすいフルーツです。

皆さんはテロワールという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ワイン用語で、テロワールとはブドウ畑を取り巻く自然環境のことを指します。
テロワールには、土壌、気候、地勢などの要素が含まれます。

・土壌
 ・・・水はけの良い砂利質とか、水はけのあまりよくない粘土質など
・気候
 ・・・冷涼な産地は酸味が豊富で軽やかなワインになる傾向、
   温暖な産地は酸味が穏やかで濃厚なワインになる傾向
・地勢
 ・・・畑の向き、傾斜など

「このワインにはテロワールがよく表現されている」と言った場合は、
土地の風土、土地の味がワインによく反映されていることを意味しています。

テロワールとはまさに「地味」(派手の反対語ではなく「土地の味」という意味です)のことなのです。

とくにヨーロッパのワインは新世界(アメリカ、南米、オセアニアなど)のワインよりもテロワールを重視します。そのため、

・ヨーロッパのワイン
 ・・・ラベルに「土地の名前」が書かれている
・新世界のワイン
 ・・・ラベルに「品種の名前」が書かれている

といった違いもあります。

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ヨーロッパのワインは産地の名前しか書かれていないことが多いので、
すこし勉強しないと、ラベルを見ただけではそのワインのブドウ品種はわかりません。

それがワイン、とくにヨーロッパのワインを一見、近寄りがたいものにしてしまっている原因のひとつなんですけどね。。

バイザグラスのお気楽ワインセミナーでは、ワインのラベルの読み方などもお話しています。
ワインの基本を気軽に勉強してみたい!という方は、ぜひ一度参加してみてください。

(2017年3月28日)