ワインは目で見るだけでも美味しい!〜 ワインの外観を味わうことがテイスティングの最初のステップです
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ワインのテイスティングの第一歩は、
グラスの中のワインを眺めてみること
です。

そのとき、その液体がどのくらい輝いているかを光の反射の具合を見ながらチェックします。

赤ワインなら、どのくらい赤みがあるのか・・・たとえばもしそれを白いテーブルクロスにこぼしたら、洗濯してもずっと落ちないくらいだろうか?・・・などと想像してみましょう。

ワインの外観を観察するためには、
まずグラスを自分の体の前方に傾けて、
白いテーブルクロスや白い紙などの上で、ワインの色調を見ます。


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 ▲白い紙の上でグラスを前に傾けてワインの外観を見る

このように、グラスに入ったワインを見るときは、
白いものを背景にすること
が重要です。

色の着いたものを背景にしてワインを見ると、ワインの色が歪曲されて目に見えてしまうからです。

バイザグラスのワインセミナーでは、下図のようなテイスティング台紙を用意しています。
白黒印刷かつ中央部分を空白にしているのは、その上でグラスを傾けて色調を見るためです。

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 ▲バイザグラスのワイン講座で使用するテイスティング台紙

  • グラスを傾けたら、まず、その色が何色かを見ます。
  • そして、その色が濃いか、淡いか(濃淡)をチェックします。
  • また、その色調が液面の中心から外に向かって(つまりグラスの壁に向かって)ほぼ一定か、あるいはグラディエーションしているかも見てください。
  • あと、その液体の見た目が澄んでいるか、くすんでいるかも見てください
ほとんどのワインは澄んでいるはずですが、一部のろ過をしていないワイン(無ろ過ワイン)はやや濁って、くすんで見えるものがあります。

【関連記事】
白ワインは、さっさとブドウの実をつぶして皮や種を捨ててしまい、 ブドウ果汁のみを発酵させて造ります(8.ろ過の説明あり)



何色か、というのは、簡単にいえば「白ワイン」か「赤ワイン」か「ロゼワイン」かということです。

濃淡に関しては、おおまかに

「濃い」
「中程度」
「淡い」

と表現します。

色が「薄い」というのはNGワード(けなし言葉)ですので、使わないように注意してください。
「淡い」と言いましょう。

色調については、
白ワインでしたら、だいたい

「グリーンがかった(レモン)イエロー」
「黄金(ゴールド)がかったイエロー」
「黄金色」


のどれかです。
なお熟成の進んだ白ワインは「琥珀色」になります。

赤ワインでしたら、大きく分けて

「ルビー」(赤〜紫が中心)か
「ガーネット」(黒っぽい〜褐色が中心)

の2つです。
熟成の進んだ赤ワインはオレンジ色や褐色を帯びてきます。

最初は慣れないかも知れませんが、上記を繰り返し行なっていれば、そのうち様々なパターンが掴めるようになってきます。

たとえば、
「若いワインほど色が濃い傾向がある」
「複数のブドウ品種をブレンドしたワインは液面の色調にグラディエーションが現れる傾向がある」
などです。

グラスを3〜4回まわすことをスワリングといい、主にワインの香りをとるときに行ないますが、
外観を見ているときも軽くスワリングしてみて、ワインの液体がグラスの内壁を涙のように流れ落ちていく様子を観察してみても良いでしょう。

この「涙」がとてもゆっくりと流れ落ちるようなワインもあります。
かつては、そのようなワインはリッチで高品質なワインだといわれていました。

現在ではもう少しロジカルに解釈されています。
そのような「涙」がとてもゆっくりと流れ落ちるワインのことを「粘性が高い」と表現します。

ワインのエキス分(主に果実味)の凝縮度から生じる表面張力の強さや、アルコールの揮発性(アルコール度数の高さ)に関係する、複合的な現象です。
物理や化学の専門家でしたら、もっと精緻な説明の仕方があるのでしょうが、ワインをテイスティングするうえでは上記程度の認識で十分です。

いかがでしたか?
ワインはまず目で楽しむことが大事なのですね。
今日からワインの楽しみ方がひとつ増えましたね!

(2017年4月14日)