野生に帰ったあなたを誰も止めることはできない!〜 ワインの香りを嗅ぐ「儀式」はテイスティングで最も楽しい部分です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ワインのテイスティングでは、目・鼻・口を使います。
目で
ワインの外観を観察したら、次にワインテイスティングの中で一番楽しい部分に入ります!

それは、ワインの香りを嗅ぐことです。
今回は自分を
犬だと思ってください(笑)

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嗅覚をフル活用しましょう!
自分の感性やイマジネーションを目いっぱい(鼻いっぱい?)野生的にしてください。

誰もあなたの感性を否定することはできません。
あなたがそのワインを「野いちごのような香りがする」と言えば、
そんな香りはしない!なんて一体誰が証明できますか?

cote-rotie2000
▲フランス・ローヌ地方の「コート・ロティ」は多くの人が黒コショウの香りを感じるが、もちろんコショウが入っているわけではない


ワインの香りをとる儀式とその作法について説明する前に、次の2つを保証しておきますね。
  1.  あなたが飲むワイン全てに対して、いちいちこの儀式をする必要はありません
  2.  この儀式をしているあなたを見て滑稽だと思う人は、少なくともワイン好きの中にはいません(ただし、その他一般の人々については保証の限りではありません)

ワインの香りを最大限に嗅ぎ取るためには、ワイングラスを持ち上げずテーブルに置いたままで、3〜4回まわします。
これをスワリングといいます。

スワリングするときは次の3点に気をつけましょう。

●ワインの量はグラスの半分以下にすること
・・・グラスの半分以上入っているときにスワリングすると、グラスの上からこぼれたり跳ね上がったりします

●グラスを反時計回りの方向にまわすこと(右利きの場合)
・・・時計回りにまわすと、遠心力で目の前に座っている人にかかってしまうおそれがあります

●何度も繰り返しスワリングしないこと
・・・スワリングしすぎると、ワインの香りが飛んで行って弱くなってしまいます

スワリングすることによって、回転したワインがグラスの内側で空気と混ざり合います。
そしたら、すばやくグラスを自分の鼻に持ってきます。
グラス内の空間に自分の鼻を突っ込み、ワインの香りを嗅ぎます。

そして自由に連想してみてください。

その香りは、
  • 果実っぽいですか? 草花っぽいですか? 木っぽいですか? 土っぽいですか? 鉄っぽいですか?
  • フレッシュな香りですか? 焼いたような香りですか? 煮つめたような香りですか?
  • ハーブっぽいですか? スパイスっぽいですか? コーヒーっぽいですか? 紅茶っぽいですか? 枯葉っぽいですか?
  • 軽やかな香りですか? 凝縮感のある香りですか?
  ・・・ ・・・

スワリングによってワインに含まれる芳香成分が気化し、香りがよく取れるようになります。
ワインにはたくさんの芳香成分が含まれているので、あなたがどのような香りを感じ取ったとしても、それは単なるでっち上げや想像の産物だとはいえないのです。

鼻はすぐに疲労して香りを感じにくくなります。
でもすこし休ませれば嗅覚はすぐに回復します。
鼻が疲れてきたなと思ったら、1分くらい間を置いてから再度トライしてください。

ちなみに、ぼくは嗅覚が鈍ったなぁと感じたら、自分の手の甲のにおいを嗅いだりしてリセットします。
嗅覚回復の方法は人によって違うようですので、あなたも自分流の方法を開発してみましょう。

ワインの香りを的確にとる技術を磨くのに一番良い方法は、
他の人と一緒にやってみることです。

他の人がどんな香りを感じたかコメントを聞いてみて、自分のコメントと共通する部分を見つけていきます。
もちろん完全に一致することはありませんが、
お互いのワイン経験値が上がればあがるほど一致する部分が多くなってくるはずです。

ぼくたちのお気楽ワインセミナーでは、参加者の皆さんと一緒にテイスティングを行ないますので、他の人の感じ方を聞いて自分の感じ方と比べたり参考にしたりすることができます。
ぜひ気軽に参加してみてくださいね!

(2017年4月15日)