ブドウ社会のロイヤルファミリー 〜 高貴なブドウ品種はどこにいっても優秀ですが、やはり自分の国で育つことでワインの王様になります
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

蜂の群れには女王がいます。
ゴリラの社会にはシルバーバックなボスがいます。
人間の世界にも皇族や王族がいます。

ブドウ王国にも貴族がいます

高貴なブドウ品種から造られるワインは、単なる「良いワイン」ではなく「偉大なワイン
になる可能性を持っています。

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 ▲バローロのブドウ品種ネッビオーロは外国でも植えられてはいるが、やはりイタリア・ピエモンテ州のものが最上


高貴なブドウ品種はみな、他のどの産地で育つよりも「その産地こそが文句なしに王様だ!」といえる本拠地を持っています。

高貴なブドウ品種が本拠地で育ってできたワインはあまりにも素晴らしいので、
遠く離れた産地のワイン生産者をも刺激して、世界各地で同じ品種のブドウが植えられるようになります。

そうした高貴なブドウ品種はやはり、遠く離れた土地でも立派なブドウに育ちますが、本拠地ほどにはならないことも多いです。
どうやらブドウの世界では、環境適応能力は「高貴さ」の必要条件ではなさそうです。

高貴なブドウ品種の典型的な本拠地、つまり最も素晴らしいワインができる場所は以下のとおりです。
  • シャルドネピノ・ノワール・・・フランスのブルゴーニュ地方
  • カベルネ・ソーヴィニヨンメルロー・・・フランスのボルドー地方
  • シラー・・・フランスのローヌ地方北部
  • ソーヴィニヨン・ブランシュナンブラン・・・フランスのロワール地方
  • ネッビオーロ・・・イタリアのピエモンテ州
  • サンジョヴェーゼ・・・イタリアのトスカーナ州
  • リースリング・・・ドイツのモーゼル地方・ラインガウ地方
世界的に有名な国際ブドウ品種の本拠地は、やはりフランスが多いですね。

バイザグラスのワインセミナー「ワイン入門」編では、代表的な品種ごとの「典型的」な特徴を覚えていただくためにも、フランスワインを中心にテイスティングしています。

いろいろなワインを比較して理解するには、まず大元となる基準があったほうが効果的・効率的です。
そのため、まずフランスワインの外観・香り・味わいを「基準」として覚え、その上で色や品種ごとに地域比較をしていくようにしているのです。

(2017年5月6日)