リースリングは高貴なブドウでフレッシュ&フルーティ&フローラル!〜 甘いとも辛いともいえる微妙な味わいに「白ワインって、なんて美味しくなれるんだろう!」と感じます
スマートフォン用サイト
バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

気楽にワインを学ぼう!がコンセプトのこのブログ。
前々回からタイトルを「早稲田ワインアカデミー」としました。

ワインに興味はあるけれど、ワインって何だかムズカシそう・・・
ワインを楽しむのに必ずしも知識は要りません。
でもワインの基本を知ると、ワインがもっと楽しくなります。

ブログ「早稲田ワインアカデミー」は、ワイン初心者の方にもワインをよく飲む方にも気軽にお読みいただける、オンライン・ワイン教室です。

・・・てなわけで、前回のシャルドネに続き今回は白ブドウの2つめ「リースリング」です!


◆リースリング◆

リースリングは、ぼくが個人的に大好きなブドウ品種のひとつです。

リースリングの本拠地は、ドイツとフランス・アルザス地方です。

ドイツとアルザスの素晴らしいワインが、このリースリングというブドウを文句なしの高貴な品種として世に知らしめました。

robert-weil-riesling-trocken2011
 ▲ドイツ・ラインガウ地方のリースリング 〜 TROCKEN は「辛口」の意味


ドイツとアルザス以外で、リースリングがたくさん植えられている産地は数えるほどしかありません。

ドイツの隣国オーストリア、オーストラリアのクレア・ヴァレー Clare Valley、ニューヨークのフィンガーレイクス Fingerl Lakes あたりが有名でしょうか。

いくつかの点で、リースリングはシャルドネとは正反対で対照的なブドウ品種です。

シャルドネは木樽で飾り立てられるのに対し、リースリングには決してそんなことはしません。

シャルドネはフルボディでときにマッチョなワインになるのに対し、
リースリングはたいていライトボディでフレッシュ、爽やかなワインになります。

リースリングのこのフレッシュで華麗な性格と比較したら、シャルドネワインの多くは不格好に見えてしまうかもしれません。。

リースリングならではの特徴は、酸味が豊富で、低〜中程度のアルコール度数、そしてあふれんばかりの青リンゴや白い花の香り・風味でしょう。

リンゴをかじったときのような果実感の厚みと酸のバランスが良いのです。
リースリングの特徴を一言でいうならば、フレッシュ&フルーティ&フローラルです。

ドイツのワインは甘いものが多かったので、リースリングは甘いワインだという認識がいまでも一般的です。
しかし、フランスのアルザス地方はもちろん、現在ではドイツでもリースリングワインの多くは辛口に造られています。

リースリングというブドウは、生産者が造りたいワインのスタイルによって、甘口ワインにも辛口ワインに造ることができるのです。

また技術的には辛口ではないリースリングワインでも、実際に口に含むとそれほど甘く感じない場合もあります。
それは、高い酸味が甘味の印象をカットしてしまうからです。

ぼく自身もリースリングのワインを飲むと、最初に豊富な果実味を感じた後、すぐに強靭な酸味が追いかけてきて覆い隠すような印象を持つことが多いです。

ぼくは辛口のリースリングが大好きです。
アルザスのも好きですが、最近はドイツの辛口リースリングが美味しくてたまりません。

ぼくと同じで辛口のリースリングがお好きでしたら、
ドイツのリースリングワインで、ラベルに TROCKEN (トロッケン = 「辛口」の意味)というコトバが書かれているものを探してみてください。

甘口だの辛口だのという議論を超えた、甘いとも辛いともいえる微妙な味わいに、
白ワインって、なんて美味しくなれるんだろう!と感じるはずです。

お店で売られている白ワインはシャルドネが多いので、リースリングを好むようになると「ワイン通」の領域に一歩踏み入れた感じになります。

ワインショップに行ったらリースリングワインの棚に直行するか、お店の人に「リースリングを探してるんですけど」と言ってみましょう。
ワイン初心者だと思われないはずです。

昼時にレストランで軽くワインランチする機会があったら、リースリングがリストにないか探してみましょう。
リースリングは軽い味付けの食事によく合います。
蒸した野菜、蒸した豚肉、ゆでたソーセージ、キノコ料理などにピッタリです。

実はリースリングには、日本人ならではの楽しみ方があります。

それは鍋物です。リースリングは鍋に合うのです!

おそらく日本の鍋物のほとんどに合うと思いますが、
ぼくは、白菜やシイタケや豆腐とタラなど白身魚を入れたあっさり鍋にリースリングを合わせるのが大好きなんですけどね。

どんな鍋に合うか、あなたも試してみてはいかがでしょうか?

(2017年5月9日)