カベルネ・ソーヴィニヨンは世界で一番有名なワイン用ブドウのスーパースター!〜 タンニン豊富でドッシリ重めのワインになります
スマートフォン用サイト
バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

今回から赤ワインのブドウ品種について書いていきます。
赤ワインを造るブドウのことを黒ブドウといいます。

世界にはたくさんの種類の黒ブドウがあり、国際的に名高い高品質の赤ワインからローカル色あふれる面白い赤ワインまで、実にバラエティに富んだ赤ワインができます。

世界中どこでも栽培されている黒ブドウもあれば、限られた国や産地に独特の黒ブドウもあります。

ラベルにブドウ品種の名前が書かれているワインもありますし、産地の名前だけが書かれているワインもありますし、なかには複数のブドウ品種がブレンドされているワインもあります。

まずは、世界的なスーパースターたちから見ていきましょう。

世界中の生産者がこぞって栽培し、ワインを造っている国際的な黒ブドウは4つあります。
カベルネ・ソーヴィニヨンメルローピノ・ノワールシラーです。


◆カベルネ・ソーヴィニヨン◆

カベルネ・ソーヴィニヨンは、冷涼な地域を除いて世界中の様々な気候でよく育ち、素晴らしいワインを造る黒ブドウ品種のひとつです。

カベルネ・ソーヴィニヨンといえば、フランス・ボルドーのメドック地区が本拠地です。
ここで造られる長期熟成向きの高級赤ワインが世界的に有名です。
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体として、たいていメルローやカベルネ・フランなどとブレンドされます。

しかし今日ではカリフォルニアも、ボルドーと同じくらい重要なカベルネ・ソーヴィニヨンの一大産地です。
ほかにもオーストラリア、南アフリカ、チリ、アルゼンチン、イタリア等々・・・世界中でカベルネ・ソーヴィニヨンは栽培されています。

lynch-moussas1994
 ▲ボルドー・メドック地区ポイヤック村のシャトー・ランシュ・ムーサ1994年


カベルネ・ソーヴィニヨンはたいていフルボディ、最低でもミディアムボディのワインとなります。
とくにタンニンが豊富であることがカベルネ・ソーヴィニヨンの最大の特徴です。

ワインの色が濃く、カシスブラックベリーブラックチェリーといった黒系果実の香りと風味があります。
高級ワインは木樽熟成されますので、フレンチオークから来るトーストのようなスモーキーさやバニラのような香り、風味も伴います。

カベルネ・ソーヴィニヨンのワインは世界各地でたくさん造られており、あらゆるレベルの価格帯、品質のものがあります。

安価なものはそれほどボディは強くなく、フルーティーで親しみやすいガブ飲み系のワイン。
上質なものはフルボディで、凝縮された力強い香り、味わいのコクや厚み、深みを持ちます。

高級ワインは長期熟成向きで、15年や20年は余裕でもちます。
このような高級ワインをまだ若い段階で飲んでも、渋味がギシギシしてあまり美味しくありません。
しかし熟成させると、紅茶、タバコ、枯葉、腐葉土のような複雑な香りと風味が現れてきて、口当たりもシルキーでまろやかになります。

カベルネ・ソーヴィニヨンはタンニンがとても強く、単体で造ると飲みづらいので、生産者はたいてい他のブドウ品種とブレンドします。
メルローがもっとも典型的なブレンド相手です。
ボルドーでは、それが伝統となっています。

メルローがカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド相手に適している理由は、メルローはタンニンがそれほど強くないので、ワインに柔らかさを与えることができるからです。
なお、オーストラリアではカベルネ・ソーヴィニヨンにシラーを混ぜたりもします。

カベルネ・ソーヴィニヨンは世界中で最も知られているメジャー品種で、ドッシリした重めのワインが好きな人たちのスーパースターだといえるでしょう。

(2017年5月13日)