ワインには表の顔とウラの顔がある?〜 ワインのラベルには記載すべき事項があり、ウラ側にもワインについて大切な情報が書かれています
スマートフォン用サイト
バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ワインのボトルにはたいてい2つのラベルが貼られています。
表側のラベルとウラ側のラベルです。

表側のラベルはワインの顔です。
ワインの名前が書いてあり、ワイン売り場を歩く人の目を真っ先につかむ部分ですね。

ウラ側のラベルには、そのワインについてもう少し詳しい情報が記載されています。

ワインの生産国ではそれぞれ、ラベルに記載すべき事項が法律で定められています。

たとえばフランスでは、同国ワイン法で定められたAOCワイン(原産地統制呼称ワイン)にはラベルへの記載義務事項が5つあります。

ブドウ原産地の名称
Appellation Controlee (「統制された呼称」の意味)という表記
 ※シャンパーニュのみ不要
瓶詰元の名称・住所
 ※ラベルでは誰が造ったかより誰が瓶詰めしたかが重要
容量
アルコール度数

また、書いても書かなくてもよい任意記載事項として、

収穫年(ヴィンテージ)
⊂ι
ブドウ畑所有者の名称
そ論と保存の方法
ゾ暖饉圓悗離▲疋丱ぅ垢覆
などがあります。

意外なのは生産年(ヴィンテージ)の記載が「任意」であることです。
必ずしも書かなくていいんですね。
たしかにシャンパーニュはNV(ノン・ヴィンテージ)が主流なので書いてありません。

back_labels
▲ワインボトルの裏側のラベル

ウラ側には、上記の左側のボトルのように、生産者がラベルを貼っている場合があります。
そこには、記載すべき事項のうち表ラベルに書ききれなかった事項が書かれます。

また生産者がそのワインに関するさらに詳しい情報を書いている場合があります。
どのような気候・畑で育てられたとか、どのような香りや味わいがするか、どんな料理に合うかなどです。

それとは別に、日本でワインを買うとき、ボトルの裏側に必ず貼られているラベルがあります。
ラベルというよりステッカーというほうが実態に合っているかもしれません。

それは日本の輸入業者が貼ったラベルです。
国内で販売するために、法で定められた事項を記載したものです。
輸入業者は次のような項目を明記しなければならないとされています。

 果実酒」または「甘味果実酒」の表示
食品添加物の内容(酸化防止剤:亜硫酸塩など)
アルコール度数
ね憧錣内容量
原産国
輸入者名および住所
О取先(輸入者と同じ場合が多い)
┨臉樹脂コルクの場合はプラマーク(プラスチック製容器包装識別マーク)
未成年者禁酒表示
妊産婦の飲酒に対する注意(任意表示)

ワインを買うとき、ふつうの食品を買うときほどには裏ラベルを見ることは少ないかもしれません。
たいていは表ラベルを見て、ワイン名、ブドウ品種名、産地名、造り手だけを気にして買いますからね。

でも今度ワイン売り場に行ったときには、ぜひ裏側のラベルも意識して見てみてはいかがでしょうか。
ときには生産者や輸入業者がプラスアルファの情報を書いていることもあり、そのワインについて新たな発見があるかもしれませんよ。

(2017年5月30日)