Reserve!Riserva!Reserva!・・・ってワインのラベルでよく見かけるけど結局どういう意味?〜 国によって厳格な意味があったり、ほとんど意味がなかったりします
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ワインのラベルには、各国の法律で定められた義務的な記載事項のほかにも、いろいろな文言が書かれています。

前回はヴィンテージについて説明しました。
今回はワインのラベルで見かけることの多い "Reserve"(Riserva, Reserva)という文言について書いてみます。


Reserve!Riserva!Reserva!

Reserve というフレーズは、ワインだけでなくお酒一般によく見かける文言ですね。

このフレーズは消費者に対して、このワインは何となく特別なものだという印象を与えますが、
消費者に好印象を与えることはあっても、国によっては法的にはまったく意味のない言葉だったりします(たとえばアメリカ合衆国のワイン)。

とはいえ、この言葉はマーケティング的には強い効果があります。
なぜなら国によっては、このフレーズは法的にも特別な意味を持ち、ある種の名声や卓越性を示すからです。

イタリアやスペインでは、Riserva/Reserva という言葉は、そのワインが販売される前に、通常のものよりも長い熟成期間を経ていることを示しています。

「より長い熟成」は、そのワインが通常よりも良いワインだからこそ、より長い熟成に値する、
といったような意味合いを言外に含んでいるわけです。

barolo_riserva_vignaelena
 ▲バローロ RISERVA とラベルに書かれている


イタリアでは、Riserva リゼルヴァは「ワインが古い」すなわち熟成期間が長いことを示しています。

たとえば単なる Barolo よりも Barolo Riserva のほうが樽の中での熟成期間が長いことを示しています。
Chinati Classico キァンティ・クラシコも、Riserva がつくと2年以上の熟成が義務付けられます。

スペインでは Reserva について、国の定めるグレードまで存在します。
いわゆる高級赤ワインについては、

レセルバ Reservaは最低3年間の熟成(そのうち1年間は樽熟成)
グラン・レセルバ Gran Reserva は最低5年間の熟成(そのうち1年半は樽熟成.)

が義務付けられているのです。

フランスでは、
Reserve という言葉の使用について、とくに法的な規制はありません。
しかし
一般的にこの言葉は品質的に通常のものよりも優れているワインに対して使用する、というような不文律というか一貫性のようなものがあるようです。

いっぽうアメリカでは、Reserve という言葉はもともとフランスと同じように使われていましたが、
現在ではぞんざいに扱われ、猫も杓子も Reserve と記載するようになったため、ほとんど意味を成さなくなってしまいました。。

Reserve,Riserva,Reserva ・・・わりとよく目にするため、つい見逃してしまいそうなラベルの文言ですが、
掘り下げてみると、とくにヨーロッパのワインでは深い意味があったのですね。

(2017年6月3日)