フランスはワインのデファクト・スタンダードをつくった国であり、世界のワインのモデルとなる国 〜 フランスはぼくたち世界中のワイン飲みにとって "標準" となる国です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

当ブログではここまで約90記事にわたり、ブドウ品種、ワインの種類や名前、ラベルの表示、技術的な用語などについて述べてきました。

今回からはワインの主要産地について書いていこうと思います。

まずは世界のワイン産地の原点ともいえる、フランス、イタリアをはじめとするヨーロッパの代表的な産地について、各地方の伝統的なブドウ品種は何か、代表的なワインは何かなどを見ていきます。

それではフランスから始めましょう。

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「フランス」という言葉を聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?

ワイン!と答えたあなたは、もうすっかりワインにハマっていますね (笑)

ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュといった名前はワイン産地として有名ですが、
そこにも人々の暮らしがあり、みな働き、食べ、ワインを飲んでいるのです。

昨今のフランスは、とくに若い人を中心にワインの消費が減っている傾向にありますが、
それでも世界的に見れば、国民一人当たりのワイン消費量が多い国の一つです。

ことワインの世界に関しては、フランスは、ぼくたちのような世界中のワイン飲みにとって "標準" となる国です。

ぼく自身も個人的に言えば、ブルゴーニュ、ロワール、シャンパーニュなどフランスのワインが大好きです。

では、なぜフランスはワインの世界で最も有名で、中心的な役割を果たす場所になったのでしょうか。

● 第一に、フランスは非常に長きにわたってワインを造ってきたからです。

それこそローマ人がガリアと呼ばれたこの地を征服してブドウ樹を植えるよりも前から、とっくにギリシャ人がここにブドウを植えてワインを造っていました。

● 同じく重要なのはフランスのテロワールです。

気候と土壌の魔法のようなコンビがここに存在し、素晴らしいワインになるブドウができるのです。
そのブドウたるや・・・
カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロ、ピノ・ノワール、シラー、ソーヴィニヨン・ブランといった、世界中の名だたる有名ブドウ品種のほとんどがフランス由来のものです。


いわば、フランスは
ワインのデファクト・スタンダードをつくった国であり、世界のワインのモデルとなる国です。

ワインを生産する国の多くは、いまでこそカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブランといった品種で独自のワインを造っていますが、

それも、もとはと言えば、こうしたブドウが初めにフランスで成功し、実績をつくったお陰なのです。

ブドウ以外でも、原産地呼称制度を定めるワイン法、格付けや等級など、ワインに関する多くの分野で、フランスは世界のお手本を作りました。

次回以降、こうした世界のワインのモデルとしてのフランスについて、すこし詳しく書いていこうと思います。

たぶん量が多くなるので何回かに分けて述べますが、どうぞお付き合いください!

(2017年6月19日)