ボルドーには1万軒以上のワイナリーがあり、毎年7億本以上のワインを産出し、ボルドーだけでフランスのAOCワインの1/4を生産しています
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

フランスには大まかに10地域のワイン産地があります。

●ボルドー
●ブルゴーニュ
●ローヌ
●ロワール
●シャンパーニュ
●アルザス
●南西地方
●ラングドック&ルーション
●プロヴァンス(およびコルシカ島)
●ジュラ&サヴォワ

なかでもボルドーブルゴーニュローヌロワールアルザスはそれぞれ、気候や土壌や地域の伝統に基づいた
独特のスタイルのワインを持つ重要な産地です。
いずれも国際的なブドウ品種の本拠地であり、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、
シラー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングといったブドウ品種で、世界中のお手本になるようなワインを生み出します。

これから数回にわたって、こうしたフランスの重要産地について述べていきます。
まずはボルドー地方から見ていきましょう。

haut-brion2005
 ▲ボルドーのシャトー・オーブリオン2005年はグッド・ヴィンテージで素晴らしかった


◆ボルドー地方

本当にワインを知るにはフランスワインを知らなければなりません。
それほどフランスワインは重要です。

同様に、フランスワインを知るにはボルドーは避けて通れません。
ボルドーはフランス西部に位置するワイン産地で、フランス第4の都市であるボルドー市を拠点に広がるエリアです。

ボルドーには1万軒以上のワイナリーがあり、毎年7億本以上のワインを産出しています。
ボルドーだけで、フランスのAOCワインの 1/4 を生産しています。

ボルドーワインの9割近くは赤ワインです。
残りの1割強には辛口白ワインと、わずかにソーテルヌのような甘口白ワインがあります。
極々少量ですが、ロゼワインやスパークリングワインもあります。

赤ワインに用いられるのは、主にカベルネ・ソーヴィニヨンメルロー、そしてカベルネ・フランです。
白ワインではソーヴィニヨン・ブランセミヨンです。

ボルドー地方は大西洋に面しているので海洋性気候で、夏は暖かく、冬の寒さも比較的穏やかです。
この海洋性気候は雨をもたらし、とくに収穫時期によく降ることが多いです。

天候は毎年異なるので、ブドウ収穫年(ヴィンテージ)ごとに特徴や品質も変動します。
ぼくも個人的に、ボルドーのワインとブルゴーニュのワインにはとくに、ヴィンテージによる違いを感じます。

ボルドーでも 2000年、2005年、2009年、2010年のように天候の良かった年はグッド・ヴィンテージとなり、ワインはまさに素晴らしいものになります。

そのようなワインはブドウのチカラが強く、若飲みするとタンニンが強すぎたり果実味が荒々しかったりということもあり、ある程度熟成させたほうが真価を発揮します。

ほどよく熟成すると、角が取れてとてもスムーズな口当たりになります。
そのような素晴らしいボルドーに出合うと、ワインという飲み物の奥深さをしみじみと感じます。
でも素晴らしいボルドーはその分、値段も高いのが困ったものです・・・おサイフをしみじみと眺めてしまいますね(笑)

ボルドーは次回に続きます。

(2017年6月22日)