ボルドー赤を楽しむための実践的なアドバイス 〜 レストランなどで外食時に高級ボルドーを注文するのは、ぼくはあまりオススメしません
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ボルドーの高級赤ワインは飲み頃を迎えるまで何年もかかります。
レストランに置いてあるボルドーは若いヴィンテージのものが多いので、レストランで高級ボルドーを注文するのはあまり良い選択とは言えません

たとえよく熟成したボルドーがワインリストにあったとしても、ものすごく高価である場合がほとんどです。

自称ワイン通の中には、レストランに行っても格付ボルドー以外は注文しないという人もいるようです。
よほどのお金持ちならともかく、個人的にぼくは、あまりオススメしません。

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 ▲右岸のコート・ド・カスティヨンあたりにはお手頃なボルドー赤がある


外食時には、それほど高価でない、若いヴィンテージでも飲みやすいボルドーを注文するほうが良いと思います。

これは、高級ボルドーはまだ若いと渋すぎてあまり美味しく感じられないことが多い
というのが一つの理由ですが、それだけではありません。

もう一つの理由は、初めのうちはそれほど高価でないボルドーを飲んでおくことによって、自分の中でボルドーワインの味わいに対する "評価基準" ができるからです。
そうすれば高級ボルドーを飲んだときに、通常クラスのボルドーとの対比で、そのスゴさが本当に理解できるのです。

そもそもレストランで食べる料理が、何でもかんでも高級ボルドーに合うわけではありません。
むしろミドルクラスのボルドー赤のほうが、料理との相性が良くて美味しく楽しめることが多いと思います。

ですから、外食時にボルドーを注文するのであれば、それほど高価でないミドルクラスのワインにしたほうが賢明です。
最高クラスのボルドーは自宅でのお楽しみにとっておきましょう

ボルドーの赤ワインは仔羊、鹿肉、シンプルな牛肉のローストなどによく合います。
またコンテ、グリュイエール、チェダーなどハードチーズとともに楽しむのもオススメです。

もし良いボルドーワインをまだ若いうちに楽しむならば、デキャンタに移して、食事の前に最低でも1時間は空気に触れさせておきましょう。
ワインの温度も低すぎず高すぎず・・・18℃前後がボルドー赤を最も美味しく楽しめる温度です。

若い高級ボルドーワインは、小さなものでも良いのでワインセラーを購入して、何年間か定温で寝かしておくと、ワインはものすごく良くなります。

ご参考までに、ボルドー赤ワインの近年の当たり年(出来の良いヴィンテージ)は、2010年、2009年、2005年、2000年、1996年、1995年、1990年・・・といったところです。

とりわけ2005年と2010年は秀逸なヴィンテージだと言われています。
2015年についてはまだ評価は定まっていませんが、とても期待できるヴィンテージのようです。

(2017年7月2日)