ブルゴーニュの赤ワインは淡くてきれいなルビー色、赤い果実の香りと果実味・酸味が豊か 〜 熟成するとオレンジ色がかって複雑な香りと滑らかな舌触りのワインになります
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

前回述べたように、ブルゴーニュ地方には大きく分けて、北からシャブリ地区、コート・ドール地区、コート・シャロネーズ地区、マコネ地区、ボージョレー地区があります。

シャブリ地区は白ワインのみを造っています。
マコネ地区は白ワインが主体です(赤もあります)。

コート・ドール地区とコート・シャロネーズ地区は赤も白も造ります。
ボージョレー地区はガメイから造られる赤ワインがほとんどです(白もあります)


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 ▲熟成したブルゴーニュの赤ワイン 〜 オレンジがかった色調になっている


「ブルゴーニュの赤ワイン」
と言う場合、基本的には
・ コート・ドールの赤ワイン
・ コート・シャロネーズの赤ワイン

の2つを指すことが多いです。

コート・シャロネーズはコート・ドールに比べると知名度は低めですが、その分お手頃価格で味わえる美味しい赤ワインも結構あります。

「ブルゴーニュの白ワイン」
と言う場合、通常は
・ コート・ドールの白ワイン
・ コート・シャロネーズの白ワイン

の2つを指すことが多いですが、
・ マコネ地区の白ワイン
も含めて話している場合もあります。

ただマコネ地区の白ワインについては、「マコンの白ワイン」と呼ぶことが多いように思います。
シャブリ地区の白ワインは、ずばり「シャブリ」と呼ぶことがほとんどでしょう。

ブルゴーニュの赤ワインはピノ・ノワールから造られ、
ボルドーのものと比べて色調が淡く、赤みを帯びたきれいなルビー色をしています。
これはボルドーで用いられるカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローほどの色素をピノ・ノワールは持たないからです。

香りの特徴はチェリー、ラズベリー、イチゴ、クランベリーなど赤い果実の香りが中心です。
より高級なものになると、ブラック・チェリー、ブラック・ベリーのような香りや、森林、湿った土、キノコなどの香りがします。
樽香がするものもあります。

アルコール度数もタンニンもボルドーの赤ワインに比べるとやや低めですが、その割には赤い果実味を伴う中程度のボディがあります。
赤ワインのなかでは酸味が豊富で、良いワインになると果実味にふくらみがあり、かすかに出汁のような旨みを感じることもあります。

とくにグッド・ヴィンテージといわれる1999年、2005年、2009年、2010年のものは全般に果実味が力強く、若いうちはタンニンを感じるものもあります。

ブルゴーニュの赤ワインが熟成すると、色合いもオレンジ色〜褐色を帯びてきます。
そして腐葉土やなめし皮のような香りが現れ、シルキーでなめらかな舌触りと果実の風味を伴う自然な甘味が出てきます。

もっとも、ブルゴーニュの赤ワインはボルドーほどは長期熟成しないので、
前述したグッド・ヴィンテージのものは別としても、通常はヴィンテージから10年程度のうちに楽しんだほうが良いでしょう。

(2017年7月6日)