シャブリは辛口白ワインの代名詞!〜 生牡蠣や白身魚のお刺身に合わせるなら、グラン・クリュよりも普通のシャブリのほうがキリッとして合うと思います
スマートフォン用サイト
バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

今回は、ブルゴーニュ地方では最も北部にある白ワインの名産地
シャブリ Chablis について書いてみます。

「シャブリ」という名前は辛口白ワインの代名詞として特に有名ですね。

シャブリの村はコート・ドールの北西にあり、パリに最も近いブルゴーニュ産地です。
シャブリのワインは、コート・ドールの白ウィンと同じく100%シャルドネから造られますが、ワインのスタイルはかなり違います。

一例をあげれば、コート・ドールの白ワインの多くは木樽で発酵や熟成を行なうのに対して、シャブリの生産者はステンレスタンクを用いることがほとんどです。
そのため、シャブリの白ワインはふつう樽香はしません。

また、シャブリの気候はコート・ドールよりも冷涼なので、シャブリのワインは本質的にライトボディで、風味もシンプルで爽やかな飲み心地のものが多いといえます。

chablis_with_stone
 ▲シャブリの味わいのイメージ


シャブリの土壌はキンメリジャンと呼ばれる白亜質や石灰質の土壌です。
そのため、ワインもミネラル感のあるキリッとしたものになります。

伝統的にシャブリのワインはとても辛口で、コート・ドールの白ワインのようなコクや果実感はほとんどありません。
むしろ口当たりに石や石灰のような鉱物的ニュアンスを伴い、硬質の水を飲んでるような風味を感じるものもあります。

シャブリは魚介類、シーフードによく合います。
とくに「牡蠣(カキ)にはシャブリ」って言う人は多いですね。
生牡蠣はもちろん、お刺身や白身魚のカルパッチョにもよく合います。

シャブリはワインの品質によって4段階に分類されています。
上から順に、

● シャブリ・グラン・クリュ Chablis Grand Cru
シャブリ・プルミエ・クリュ Chablis Premier Cru
シャブリ Chablis
プティ・シャブリ Petit Chablis

の4段階となります。

シャブリのグラン・クリュは公式には7つあります(非公式のムートンヌを含めると8つ)。

.屐璽哀 Bougros
▲廛襦璽 Preuses
ヴォデジール Vaudesir
ぅ哀襯魅ぅ Grenouilles
ゥ凜.襯潺紂璽 Valmur
Ε譟Εロ Les Clos
Д屮薀鵐轡 Blanchots

上記の公式グラン・クリュ7つのほかに、
非公式グラン・クリュであるムートンヌ Moutonne が▲廛襦璽困鉢ヴォデジールにまたがる位置にあります。

chablis_grand_cru


公式とは、畑名のラベル表記が法的に認められているものですが、
非公式のムートンヌも畑名のラベル表記は事実上可能となっています。

ちなみにコート・ドールのグラン・クリュのワインは、村の名前はラベルに表記せず特級畑名がそのままAOCとなりますが(例: AOC Romanee-Conti)、
シャブリの場合は特級畑名がAOCにならず、

AOC Chablis Grand Cru 特級畑名

という形で表記されます。
(例:
AOC Chablis Grand Cru Vaudesir

シャブリ・グラン・クリュは、造り手によって1本7千円〜1万4千円くらいです。
良いものは10〜15年位熟成させることも可能です。

シャブリ・プルミエ・クリュは1本4千円〜7千円くらいです。

グラン・クリュのシャブリになると、スッキリした味わいの
通常のシャブリとは異なり、口当たりにコクがあり樽香がするものもあります。
プルミエ・クリュも、平均的に言えば通常クラスのシャブリよりも風味にふくよかさが出てきます。

通常クラスのシャブリでしたら、2〜3千円台で購入できるでしょう。

生牡蠣やお刺身に合わせるのでしたら、グラン・クリュやプルミエ・クリュよりも通常クラスのシャブリのほうがキリッっとしていて、よく合うように思います。

少し冷やして飲むと美味しいですよ!

(2017年7月14日)