ブルゴーニュワインを楽しむための、ちょっとしたコツ 〜 生産者名とヴィンテージとAOC名がワイン選びのポイントですが、まずは気軽にソムリエに相談してみましょう
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ブルゴーニュ地方のワインはグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、村名ワイン・・・といったかたちでハッキリ階層化されているので、買うときもわかりやすいと思っていませんか?

"プルミエ・クリュは必ず村名ワインよりも良くて、グラン・クリュは常に最高" みたいにシンプルなら良いのですが、
実際はそう単純ではないのです。。

平凡な生産者のプルミエ・クリュよりも優れた生産者の村名ワインのほうが美味しい、なんてことはザラにあります。
そもそも同じワインであっても、ヴィンテージによってずいぶん味わいが異なります。

また村名ワイン同士でも、どの村か(どのAOCか)によっても差があります。
平凡な村のプルミエ・クリュよりAOCヴォーヌ・ロマネの村名ワインのほうが美味しかったりします。

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 ▲ドメーヌ・フーリエのAOCブルゴーニュは、ヘタな造り手の村名ワインよりもずっと美味しい


そこで、ブルゴーニュのワインを購入する際に考慮すべきポイントを、重要な順に列挙すると次のようになります。

,匹寮源瑳圓?
・・・ここ数年、その生産者のワインはどう評価されているか

△匹離凜ンテージか?
・・・ブルゴーニュ地方は、同じワインでも収穫年によって大きく品質が変動する

AOC名は?
・・・村の名前や畑の名前によって、品質に違いがある

ブルゴーニュでは生産者やヴィンテージの重要性が高いのです。

現時点で近年のヴィンテージに関して言えば、
赤ワインでは1999年、2005年、2009年、2010年、2012年、
白ワインでは2006年、2007年、2010年あたりが良い年ですね。

ただ、最初から生産者やヴィンテージにこだわりすぎるのも考え物です。
はじめのうちは手頃な価格帯のものからいろいろと試してみて、その中で美味しいものに出合うのが良いと思います。

ワインショップに行ったらお店の人に聞いてみましょう。
ちょっとしたレストランに行ったら、ぜひソムリエに聞いてみましょう。

レストランでワインを注文するなら、ブルゴーニュの赤ワインはとても良い選択です。

若いうちは力強くて渋すぎるボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン系ワインと違って、
口当たりの柔らかさ、香りや風味の華やかさが身上
ブルゴーニュ赤ワインは、若い段階でも楽しめるからです。

そのうえ、ピノ・ノワールは多くの料理と合わせやすいブドウ品種です。
鶏肉、豚肉、ハンバーグ、ハムなどの肉料理はもちろんのこと、サーモンなどの魚と合わせることも可能です。
和食にも合うでしょう。

ボディとコクのある高級なブルゴーニュ赤でしたら、牛肉や鴨、鳩、ウサギ、鹿肉などのジビエとも相性抜群です。

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 ▲ある日本料理店でのワイン会 〜 お店のソムリエさんが赤出汁にフーリエのブルゴーニュ・ルージュ(最初の写真)を提案


ブルゴーニュワインは飲む温度も大切です。
赤ワインでしたら、16〜17℃くらいがベストでしょう。

デカンタはしないほうがいいです。
ブルゴーニュ赤は年数の経ったワインですら、オリがたくさん出ることはまれです。

むしろデカンタで空気接触を無駄に増やしてしまうと、せっかくのブルゴーニュらしい華やかなアロマが損なわれてしまうリスクのほうが高いです。

一方、まだ若いブルゴーニュの高級白ワイン(5年以内のグラン・クリュもの)でしたら、デカンタするのも一理あります。
偉大なブルゴーニュ白ワイン(たとえばコルトン・シャルルマーニュ)は、とくに最初の数年間は硬く閉じていることが多いので、空気接触させることによって香りや風味を開かせることができます。

ブルゴーニュの白ワインは冷やしすぎないことも大事です。
高級なブルゴーニュ白を飲む温度は15〜16度くらいがベストでしょう。

(2017年7月18日)