フランス南東部のローヌ地方は温暖な気候でパワフルなワインが生まれやすい土地 〜 世界的にみてもコストパフォーマンスの良い赤ワインができる産地のひとつです
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

前回まで約2週間にわたりブルゴーニュ地方について書いてきました。
縦長に伸びるブルゴーニュ地方の南端のボージョレー地区から、リヨンの町を挟んでさらに南側に伸びる産地が、ローヌ地方です。

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ローヌ地方はフランス南東部に位置し、リヨンからローヌ河に沿って南に向かいアヴィニヨンまで及ぶエリアです。
ローヌのさらに南には地中海に沿ってプロヴァンス地方が広がります。

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ローヌ地方はブドウの生育時期は非常に日照が強く暑くなります。
ワインはこうした気候を反映したものになります。

ローヌ地方の赤ワインはフルボディで濃厚でアルコール度数が高めです。
白ワインさえもフルボディでパワフルになりやすいです。

ローヌ地方は北部と南部に分けられます。
  • ローヌ北部はセプタントリオナル Septentrional と呼ばれ、急斜面の丘に段々畑が並ぶエリアです。
    大陸性気候で、土壌は花崗岩や片岩などが中心です。
  • ローヌ南部はメリディオナル Meridional とよばれ、比較的なだらかな起伏の丘が続くエリアです。
    より温暖な地中海性気候で、丸い小石のころがる砂質の土壌が特徴的です。

    南部では、ミストラルと呼ばれる強烈な北風が吹きます。
こうしたテロワールの違いのため、ローヌ地方の北部と南部ではワインのタイプもかなり異なります。
次回以降、ローヌ北部とローヌ南部に分けて、それぞれの産地とワインの特徴について述べていきます。

北ローヌにも南ローヌにも本格的なワイン(とくに赤)がいくつかありますが、
ローヌ地方は世界的に見てもコストパフォーマンスの良い赤ワインの産地のひとつだといえます。

1000円台くらいで、適度なボディとコストパフォーマンスの良さを持ったワインを探すのであれば、AOCコート・デュ・ローヌ Cotes du Rhone をオススメします。
ローヌ地方全域のブドウで造る広域AOCのワインですが、ほとんど南部で造られています。
ローヌ地方の全生産量の4分の3くらいを占めるワインですので、近所のスーパーでも売っているかもしれませんよ。

(2017年7月19日)