コート・ロティとエルミタージュはローヌ地方の2大スター 〜 どちらもシラー主体ですが、コート・ロティはエレガント系、エルミタージュは骨太で男性的なワインです
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ローヌ地方全体の中でトップ2に数えられる赤ワインは、
コート・ロティ Cote Rotieエルミタージュ Hermitage でしょう。

どちらもローヌ北部のワインで、この地方の高貴なブドウ品種であるシラーを主体に造られます。
シラー独特の黒コショウのような香りは両者共通で、いずれも力強くフルボディな赤ワインです。

コート・ロティのほうがスリムに引き締まった酸味を伴う、エレガントさを持ったワインです。

ピノ・ノワールを思わせるような香気もあり、ベーコンを焦がしたような香り、オリーブ、ラズベリーなどの赤系果実を想起させるアロマがあります。
比較的口当たりが滑らかで、果実味も感じられます。
良いヴィンテージのものは20年以上熟成可能です。

ぼくは熟成したコート・ロティを何度か飲んだことがあります。
本当にブルゴーニュのピノ・ノワールのワインを思わせるくらい色合いがきれいで、口当たりも滑らかなエレガントなワインになります。

価格は1本5千円〜7千円くらいですが、良いものになると1万円を超えるものもあります。
ギガルという造り手が最も有名で、単一畑のものはとくに希少価値があり、1本2万円位するものもあります。


hermitage2002
 ▲レストランで注文したエルミタージュ 〜 力強かった。。


エルミタージュ
は、おそらくローヌ地方で最もフルボディで長期熟成可能なワインです。

複雑で、コクがあり、タンニンが力強く、骨太で男性的なワインです。
若いうちに飲むと口当たりや味わいが大変険しく感じられます。
飲めるようになるまで最低数年は必要なワインです。
良年のワインは30年は余裕で熟成できるでしょう。

力強いワインなので、鹿、猪など大型獣のジビエやカスレなど力強い料理に合います。
ぼくはレストランで内臓肉の煮込み料理を注文した時、エルミタージュを合わせたことがあります。
10年ほど熟成したワインでしたが、それでも力強く、内臓肉と見事にマッチしたことを覚えています。

1本6千円から1万円くらいで、良いものは1万円以上します。
5千円以下で売られているエルミタージュもたまに見かけますが、正直あまり美味しくないので避けたほうが無難かもしれません。。

なお厳密には、コート・ロティはシラー80%以上を使用して、ヴィオニエという白ブドウを20%までブレンドすることができます。
同様にエルミタージュはシラー85%以上を使用してルーサンヌ及びマルサンヌトいう白ブドウを15%までブレンドすることが可能です。

(2017年7月20日)