ローヌ北部にはほかにも面白いワインがあります 〜 赤ならシラー100%のコルナス、白ならヴィオニエ100%のコンドリューが特徴的、シャトー・グリエは幻のワイン?
スマートフォン用サイト
バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ローヌ地方の北部には、コート・ロティエルミタージュというローヌ地方の2大スター以外にも、面白いワインがいくつかあります。

位置関係は下記の関連記事にあるローヌ地方の地図を参照してください。

【関連記事】フランス南東部のローヌ地方は温暖な気候でパワフルなワインが生まれやすい土地


chateau_grillet
 ▲
なかなかお目にかかることのないシャトー・グリエを試飲!
 


まずは赤ワインから見ていきましょう。

100%シラー種から造られるコルナス Cornas も、北ローヌの良い赤ワインのひとつです。
やや骨太でタンニン豊富で最低10年くらいの熟成が望ましいという点ではエルミタージュと共通しています。
価格は1本5千円〜9千円くらいです。

このほか、北ローヌ地方の赤ワインで比較的買いやすい価格のものは、クローズ・エルミタージュ Crozes-Hermitageサン・ジョゼフ Saint-Joseph です。

クローズ・エルミタージュはローヌ河の河口に向って左岸に、エルミタージュを取り巻くように広がるエリアです。
シラーを85%以上使用します(残りはルーサンヌ種・マルサンヌ種という白ブドウをブレンド可能)。

サン・ジョゼフはローヌ河右岸、コルナスの北にあるやや面積の広い産地です。
シラーを90%以上使用します(残りはルーサンヌ・マルサンヌをブレンド可能)。

どちらも1本3千円〜5千円くらいで見つけられると思います。


次に白ワインを見てみましょう。

コンドリュー Condrieu ヴィオニエ種
100%から造られる、黄色い花の香りを思わせる非常にアロマティックな白ワインです。
世界に存在する辛口白ワインの中でも、アルザス地方のゲヴュルツトラミネール種のワインに匹敵するくらい芳香性に富んだワインです。

味わいにコクがあり、桃やアンズのような風味を伴います。
ワインはアルコール度が高く、酸味は低くミディアム〜フルボディになります。
コンドリューなどヴィオニエ種の白ワインはあまり熟成させずに若飲みするほうが良いでしょう。

コンドリューは1本5千円〜8千円くらいです。
ただ産地が小さいので、それほど選択肢の幅はなく、たとえば "最高レベル" のものを探すのは難しいかもしれません。

もうひとつ、コンドリューのエリアの中にポツンとあるのがシャトー・グリエ Chateau-Grillet です。
このワインもヴィオニエ100%で造られます。
名前からわかるように、産地というよりひとつのワイナリーが単独でAOCを持っているのです。

1本2〜3万円くらいしますが、そもそも見つけるのが困難です。
ちなみにぼくは以前勤務していたワインバーで一度だけ、お客様のご好意でシャトー・グリエを試飲できる幸運に恵まれました。上の写真はその時に撮ったものです。

(2017年7月21日)