南ローヌには、ロゼの王と呼ばれる力強いタヴェル・ロゼや、果実味濃厚でフルボディな南仏ワインの大御所シャトーヌフ・デュ・パプもあります
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

前回に引き続き、ローヌ地方南部のワインについて見ていきましょう。
南ローヌには、ロゼにも特徴的なワインがあります。

それは、ロゼの王と呼ばれるタヴェル Tavel です。

タヴェルはロゼワインのみの産地です。
グルナッシュを40%以上使用することが義務付けられ、ほかにシラーやサンソーなどをブレンドします。
色が比較的濃く、アルコール感も感じられ、ロゼにしてはボディのある力強いスタイルのワインです。

タヴェルはかつてルイ14世の御用達になったというエピソードもあります。
価格は1本1500円〜3千円くらいで購入できます。

タヴェルのようなしっかりしたロゼは、食事にも十分合わせられると思います。
もちろんロゼですので、夏の日の昼下がりに少し冷やして楽しむのも良いですけどね。
他の一般のロゼと同様、タヴェルも若いうちに飲むのがベストです。

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さて、ローヌ南部は比較的安価で複雑さよりも親しみやすさを感じるワインの産地だと前回述べましたが、
南ローヌにも忘れてはいけない大御所的なワインがあります。

それはシャトーヌフ・デュ・パプ Chateauneuf-du-Pape です。
南ローヌのワインの王様と言ってもよいでしょう。

シャトーヌフ・デュ・パプという名前は、「教皇の新しい城」という意味です。
14世紀の約70年間、すぐ近くのアヴィニヨン(ローマではなく!)にローマ教皇庁が置かれ、計7人のローマ教皇の本拠地だったという史実に由来しています。

シャトーヌフ・デュ・パプのワインのほとんどは赤ですが、わずかながら白もあります。
13種類のブドウのブレンドが許されていますが、主体となるのはグルナッシュ、ムールヴェドル、シラーです。

シャトーヌフ・デュ・パプはフルボディでコクがあり、アルコール度数が高く口当たりは豊満で、よく熟した果実味が濃厚に感じられる南フランスらしいワインです。

ヴィンテージや造り手にもよりますが、だいたい15年から20年は熟成可能です。
1本4千円台から7千円くらいで購入できますが、良いものになると1万円を超えます。

シャトーヌフ・デュ・パプの生産者でとくに優れており有名なのは、
シャトー・ラヤス  Chateau Rayas と、シャトー・ド・ボーカステル Chateau de Beaucastel の2つです。

シャトー・ラヤスは、
古木のグルナッシュほぼ100%でワインを造ることで知られています。
シャトー・ボーカステルは、
20年以上は熟成可能な力強いワインを造ります。
これらのクラスになると、1本2万円を超えるでしょう。たしかに美味しいんですけどね。。

(2017年7月23日)