ロワール地方も見逃せない 〜 ロワール河の上流にはサンセールとプイィ・フュメという、ソーヴィニヨン・ブランの溌剌とした白ワインで有名な2大産地があります
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

白ワインのブドウ品種で一番有名なのはおそらくシャルドネですが、シャルドネばかり飲んでいたら飽きてしまいますよね (笑)

もしもシャルドネ以外の白ワインをフランスでお探しでしたら、
ロワール地方 Val de Loire のワインをオススメします。

ロワール地方にはたくさんの種類の白ワインがありますが、シャルドネのワインはほぼ見かけません。
赤ワインもロゼワインも造られていますが、やはり白ワインに有名なものが多いです。

今回からはロワール地方について書いていきます。

ロワール地方はフランス北西部に東西に細長く広がる産地です。
東はフランス中央部から西の大西洋に向って流れているロワール河に沿って産地があります。
このロワール川は全長約1000kmあり、フランスで最も長い河川です。

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気候は、とくに東側はかなり冷涼で、酸味がしっかりとしたライトボディの白ワインの名産地となっています。

ロワール地方は大きく分けると3つのエリアがあり、それぞれ主要としている品種が異なります。

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 ▲ロワール地方全体図

そのうち最も東側、つまりロワール河の上流にあるエリアをサントル・ニヴェルネ
地区 Centre Nivernais といいます。ちょうどパリの真南の方角です。

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 ▲アンリ・ブルジョワのサンセール

そのサントル・ニヴェルネ地区には、ロワール河をはさむようにして
サンセール Sancerre
プイィ・フュメ Pouilly-Fume という、ソーヴィニヨン・ブランの白ワインで有名な2大産地があります。

これらの産地で造られるソーヴィニヨン・ブランの白ワインは、ハツラツとした酸味を持つ辛口ワインで、
グレープフルーツのような柑橘系果実の香り、青草(ハーブ)やアスパラガスを思わせる香り、ミネラル感あふれるキレのある口当たりが特徴です。

個人的にも、ぼくにとってサンセールは、あらゆる白ワインの中でも特に好きなワインのひとつです。

サンセールとプイィ・フュメは非常に特徴が似ており、利き酒で判別するのはよほど経験を積んだ飲み手でも難しいのではないかと思います。

しいて特徴の違いをあげるとすれば:
  • サンセールは、プイィ・フュメよりさらに活きいきとした爽快さを感じます。
    暑い季節に川魚、淡水魚、貝類などと共に楽しむと完璧な組み合わせとなります。

    アンリ・ブルジョワという造り手のものは特に素晴らしいです。
  • プイィ・フュメは、サンセールよりも(かすかに、ですが)ボディがあり、火打石のような鉱物性のミネラル香がほんのりと感じられるかもしれません。
    サーモンなどと非常によく合います。
サンセールもプイィ・フュメも、たいてい2千円くらいから4千円台で購入できます。
ただし良いものになると5千円以上します。
なかには1万円クラスのものもありますが、このレベルのものは多くありません。

どちらも若飲みタイプで、ヴィンテージから3〜4年以内に飲んでしまうほうが良いでしょう。

(2017年7月25日)