風光明媚なプロヴァンス地方はロゼワインで有名 〜 ニースの郷土料理ソッカにはロゼがピッタリ、力強い赤ワインならバンドール、白ならブイヤベースにカシスですね
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

プロヴァンス地方はローヌ地方の南側、ラングドック地方の東側、北イタリアの西側に位置する地中海に面したワイン産地で、おそらくフランスで最も風光明媚な地域でしょう。

ニース、カンヌ、マルセイユなどの国際都市、エクサン・プロヴァンスやサン・ポール・ド・ヴァンスなどの小さくて古い村々、コート・ダジュールの青い海・・・プロヴァンス地方は間違いなく、フランスでトップクラスの観光エリアです。

鮮やかな日差しと恵まれた気候は、たくさんの芸術家を惹きつけました。
オランダ人のファン・ゴッホもその一人で、彼のすぐれた作品の多くはこの地で描かれたものです。

ワインはつねに、プロヴァンスの文化・経済の一部でした。いまでもそうです。
そもそもプロヴァンス地方はフランスで最もワイン造りの歴史が古い場所で、紀元前600年頃にマルセイユに港を築いたフェニキア人がこの地にワイン造りを伝えたといわれています。

プロヴァンス地方はロゼワインで有名です。
この地を訪れた旅行者は、たいていロゼワインを楽しむでしょう。

ニースの旧市街の食堂に行くと郷土料理のソッカ Socca が食べられます。
ソッカはヒヨコ豆の粉でつくるニース名物で、具の無いクレープみたいな食べ物です。

外側はカリッと、中はフワッとしていて美味しいです。

アツアツのソッカに塩と胡椒で少々味付けをして食べます。
このソッカには、プロバンス地方のロゼワインがとっても良く合います。

もう15年以上も前ですが、ぼくもニースを訪れたとき、旧市街の食堂でソッカを食べながらロゼワインを飲みました(写真はその時に撮ったものです)。

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 ▲ソッカとロゼワイン 〜 コップで飲むのがニース流

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 ▲ソッカを食べたお店 NISSA SOCCA(ニッサソッカ)

プロヴァンス地方で最大のAOCはコート・ド・プロヴァンス Cotes de Provence ですが、そこではロゼワインが生産量の約9割を占めています。
プロヴァンス地方に、ロゼを生産しないAOCはありません。

プロヴァンス地方には、良い赤ワインを造るAOCもいくつかあります。

とくにバンドール Bandol はプロヴァンスの赤ワインの中で最も評価が高いです。
ムールヴェドル種主体で18ヶ月以上の樽熟成が義務付けられている、力強いワインです。
このほかニース近郊のパレット Palette にも良い赤ワインがあります。

マルセイユ近郊のカシス Cassis という産地(果物のカシスとは無関係)は、クレレットおよびマルサンヌというブドウ品種から造られるアロマティックな白ワインが有名です。

マルセイユはブイヤベースの発祥地としても知られ、郷土料理のブイヤベースにはカシスの白ワインがよく合うといわれています。

聞いただけでも美味しそうですよね!

(2017年7月31日)