ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはトスカーナが世界に誇る英雄 〜 サンジョヴェーゼ・グロッソから造られる、凝縮感・骨格・エレガントさを併せ持つ堂々たるワインです
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

キアンティが何世紀にもわたり有名なワインだった一方で、トスカーナワインの
もうひとつの雄であるブルネッロ・ディ・モンタルチーノの歴史は比較的浅く、世界のワイン市場に出回るようになったのはこの40年ちょっとの間です。

もとはとえいば、1888年にビオンディ・サンティBiondi-Santi がサンジョヴェーゼ100%で造ったワインにその名をつけたのが始まりとされています。

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 ▲ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ (ビオンディ・サンティ)


●ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、長期熟成型でフルボディの赤ワインで、イタリアはもちろん世界的に見ても偉大なワインのひとつです。
価格も、安いものでも1本4千円程度からで、上は1万円〜2万円、なかにはもっと高価なものも存在します。

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 ▲ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ (チェルバイオーナ)


ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、モンタルチーノという町の名前から名づけられました。
モンタルチーノはキアンティ・クラシコ地区の南に位置する城壁のある要塞都市です。
キアンティ・クラシコ地区に比べると若干温暖で、ブドウも完熟しやすい気候です。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは遺伝的にサンジョヴェーゼと同属亜種であるサンジョヴェーゼ・グロッソ100%で造られます。
サンジョヴェーゼ・グロッソは現地でブルネッロとも呼ばれ、トスカーナ州の最高の黒ブドウです。

ブラックベリーやシナモンなどのニュアンスを伴う濃厚な香り、
果実味にとても凝縮感があり、しっかりした骨格とエレガントさを併せ持つ稀有なワインで、20年くらい熟成も可能なワインです。

醸造後は最低4年間熟成(うち2年は木樽熟成)させることが法律で義務付けられています。

もともとの伝統的スタイルはタンニンが強く、飲み頃になるまで数年間の熟成が必要だったり、抜栓後もしばらく空気接触させないと飲みづらかったりと "とっつきにくい" ところがありました。
しかし最近ではもう少し飲みやすいスタイルのものが増えています。

キアンティ・クラシコやバローロなどと同様に、近年ではフレンチオークの小樽を用いたモダンなスタイルのものが多くなっています。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ地区で同じブルネッロから造られるワインで、もっと飲みやすいものとしてロッソ・ディ・モンタルチーノ Rosso di Montalcino があります。
こちらは熟成期間が2年以上と定められています。

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 ▲ロッソ・ディ・モンタルチーノ (サンポーロ)

ロッソ・ディ・モンタルチーノ、ぼくは個人的に好きでわりとよく飲んでいます。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者の多くが造っており、1本2千円台から3千円台でブルネッロの素晴らしさが味わえる、お買い得でオススメなワインですよ!

(2017年8月13日)