イタリアで最も東にあるフリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州は、イタリアの白ワインの素晴らしさを世界に知らしめた「白ワインの聖地」です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

イタリアは赤ワインが有名な国ですが、
イタリアの白ワインの品質の素晴らしさを世界に知らしめたのはフリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州 です。

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 ▲フリウーリの高級白ワイン「ヴィンテージ・トゥーニーナ」(イエルマン)

フリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州
Friuli-Venezia Giulia はイタリアで最も東にある州で、北はオーストリア、東はスロヴェニアと国境を接しています。

州都はトリエステで、州の面積の大半を占めるフリウーリと、東のトリエステ周辺の小さなヴェネツイア・ジューリアに分けられます。
生ハムのプロシュット・ディ・サン・ダニエーレが特産品です。

スロヴェニアとの国境付近にあるコッリオ Collio およびコッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ Colli Orientali del Friuli の2地区が、フリウーリで最高のワインができる産地です。

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フリウーリには赤ワインもありますが、やはり白ワインがよく知られています。
ワイン生産量も全体のうち7割が白ワインです。

フリウーリがこれほど白ワイン生産の中心地となったのは、1960年代にドイツから発酵温度管理の技術が入ってきたことがきっかけでした。
その後、先進的で意欲的な生産者たちがフレッシュでスッキリした白ワインを造り初めたのです。

現在ではイタリアを代表する高級白ワインの産地となり、イタリアの「白ワインの聖地」と呼ばれています。

フリウーリで用いられるブドウ品種には、ピノ・グリージョ、ピノ・ビアンコ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランのほか、優れた土着品種がいくつかあります。

フリウラーノ Friulano (以前はトカイ・フリウラーノ Tocai Friulano と呼ばれていました)と
リボッラ・ジャッラ Ribolla Gialla の2つは特に重要な土着品種です。
どちらも比較的コクがあり、ボディが厚めの白ワインになります。

このほか甘口ワインに使われる土着品種もあります。
コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリで造られるピコリット Picolit、ラマンドロ Ramandolo という産地で造られるヴェルドゥッツォ Verduzzo は甘口ワインになります。

本当に優れたフリウーリらしい白ワインをひとつあげるとすれば、イエルマン Jermann が造るヴィンテージ・トゥーニーナ Vintage Tunina ではないでしょうか。

シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、マルヴァジーア、ピコリット、リボッラジャッラの5品種ブレンドで、
花やハチミツのようなエキゾチックな香りと味わいにコクのある、フルボディな最高品質の白ワインです。
1本8千円台で高価なワインですが、お金を払う価値のあるワインだと思います。
10年くらいの熟成も可能です。

鶏肉料理やパスタにとてもよく合いますよ!

(2017年8月18日)