ナバーラ、ビエルソ、トロ、ルエダ・・・スペインには近年動きのある産地がまだまだあります 〜 ルエダのベルデホ種の白ワイン、ビエルソのメンシア種の赤ワインはとくに注目です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

スペインのワイン産地の続きです。
スペインには近年動きのある産地がまだまだあります。

スペインの各産地の位置はこちら

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 ▲ベルデホ種から造られるルエダの白ワイン


●ナバーラ Navarra

ナバーラはリオハの北東に位置する産地です。
昔はナバーラという言葉は、安くて飲みやすい辛口ロゼワインの代名詞でした。

しかし今日では、ナバーラは赤ワインのほうがよく知られています。
生産量も現在では赤が6割、ロゼは3割程度です。

リオハの中級ワインとスタイルがよく似ており、価格はリオハよりも安めです。
ナバーラのワインの多くはテンプラニーリョを主体とし、ガルナッチャも使用しますが、
先進的な生産者はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローも使用して新しいタイプのワインを造っています。

●ビエルソ Bierzo

この小さな産地はスペインの北西部、リアス・バイシャスの東部にあります。
山の多い産地で、急峻な斜面にある葡萄畑のではメンシア Mencia という土着品種を栽培しています。
スパイシーな風味を伴う赤ワインで、はつらつとした酸味と赤系果実のアロマ、風味があります。

●トロ Toro

トロはリベラ・デル・デュエロの北西部に位置する、中世からワインを造っていた産地です。
スペインのなかでは当時はとても有名な産地でした。

しかしその後、この土壌の痩せた暑く乾いた産地でのワイン造りは何世紀にもわたって事実上放棄されていました。

近年のスペインワインブームの中で、トロという産地は再発見されました。
現代のワイン生産者たちは、この気候と土壌が実はパワフルでタンニン豊富な赤ワイン造りに理想的な環境であると気づいたのです。

テンプラニーリョ(この地域ではティント・デル・トロと呼ばれます)からリッチで芳醇、パワフルな赤ワインが造られています。
トロのワインはリベラ・デル・デュエロの廉価版としてポピュラーになっています。

●ルエダ Rueda

ルエダはリベラ・デル・デュエロの西に位置する産地です。
リオハの有力生産者であるマルケス・デ・リスカルが1970年代にこの地に進出してから、知られるようになった産地です。

ベルデホ Verdejo という土着品種から、スペインの中でも最高レベルの白ワインを産出する産地のひとつです。
ライトボディでフレッシュな風味と心地よい果実味をもつ、手頃な価格の白ワインです。


スペインには近年知られるようになった産地がたくさんあって、ヨーロッパの中では現在、非常にダイナミックなワイン生産国です。
いろいろ試してみたいですね!

(2017年8月29日)