ポルトガルの辛口赤ワインの産地として有名なドウロ 〜 ポルトガルを代表する土着品種トゥーリガ・ナシオナルを主体に凝縮感のある赤ワインが造られています
スマートフォン用サイト
バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

前回はポルトガルの白ワイン、ヴィーニョ・ヴェルデについて書きました。
今回はポルトガルの赤ワインについて少し触れるとともに、ポルトガルワインのラベル用語と品質分類について見ておきましょう。

●ドウロ Douro

ポルトガルの辛口赤ワインの産地として最も有名なのは、ポルトガル北部のドウロ Douro です。
このドウロはポルト(ポートワイン)の産地ですが、とても良質な辛口赤ワインの産地でもあります。

実は、ポルトガルの原産地呼称DOCドウロとDOCポルトは同じ地域です。
DOCドウロだと辛口赤ワイン、これを酒精強化した甘口ワインがDOCポルトというわけです。

ドウロの位置はこちら

ドウロでは、ポルトガルを代表する土着品種であるトゥーリガ・ナシオナル Touriga Nacional がよく使われています。
トゥーリガ・ナシオナルは典型的には濃い色調と凝縮した果実味を持つワインになる品種です。

duas_quintas_rouge
 ▲ラモス・ピントのデュアス・キンタス

ポルトの造り手であるラモス・ピント Ramos Pinto (現在は仏シャンパーニュのルイ・ロデレール社の傘下)は、手頃な価格で高品質な辛口赤ワインをドウロで造っています。

同社のデュアス・キンタス Duas Quintas というブランドの赤はトゥーリガ・ナシオナル主体で、熟した果実味、プラムのような風味、やわらかな口当たりのワインです。
1本2500円くらいで、コクがあるけどしなやかな、お買い得なワインだと思います。

さて、ポルトガルワインのラベル表示について簡単にまとめておきます。

● ラベルに記載の用語

・ Colheita = ヴィンテージ(収穫年)
・ Tinto = 赤ワイン
・ Quinta = ブドウ畑、ブドウ園
・ Reserva = あるヴィンテージのなかでも一定の基準を満たす優れた品質のもの

・ Garrafeira =
<赤ワインの場合>
・・・Reserva のうち、樽の中で最低2年、瓶内で1年寝かせたもの
<白ワインの場合>
・・・Reserva のうち、樽の中で6ヶ月、瓶内で6ヶ月寝かせたもの

● ポルトガルワインの品質分類

ポルトガルは世界で最初の原産地呼称管理法が制定された国です。
1756年に、ポルトに制定されています。

ポルトガルワインの品質分類はスペインのものに比べるとシンプルです。
ポルトガルの「地理的表示付きワイン」の品質分類は、EUと同じで下記の2段階です。

EU分類 → ポルトガルのカテゴリー

・ DOP → DOC (Denominacao de Origem Controlada)
・ IGP → VR (Vinho Regional)

【関連記事】意外と細かいスペインワインの品質分類 〜 もともとあった DO,DOCa のほかに VP,VC などスペイン独自の分類が2003年に加わって、分類が多岐にわたっています

最近はカジュアルなワインバーなどでもポルトガルワインがメニューに載っているところが増えてきましたよね。
個人的にも、これからますますポルトガルワインに注目していきたいと思っています。

(2017年9月1日)