ドイツでは昔も今もリースリングの白ワインが主役 〜 でも近年ではピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)の赤ワインの人気が上昇しています
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ドイツの冷涼な天候の中では、高貴なブドウ品種リースリングが真の実力を発揮します。
リースリングはドイツ
最大のブドウ品種で、全ブドウ栽培量の約23%を占めています。

ちなみにドイツのリースリング栽培面積は世界第1位で、全世界のリースリングの約60%(!)がドイツで栽培されています。

Schloss-Vollrads-Spatlese-Riesling-2009
 ▲ドイツのリースリングワイン

ドイツで2番目に栽培量が大きいのは、少々特徴の捉えにくい白ブドウ品種ミュラー・トゥルガウです。
これはリースリングとマドレーヌ・ロワイヤルというブドウから人工的に交配されてできた品種です。

ミュラー・トゥルガウはリースリングよりもボディが軽めで、リースリングほど風味が豊かではありません。
正直、偉大なワインになるポテンシャルも感じられません。

このブドウ品種は近年、徐々に存在感を失ってきています。
あまり人気がなくなってきたからです。

リースリング、ミュラー・トゥルガウの次にドイツで最も多く栽培されているブドウ品種は、信じられないかもしれませんが、ピノ・ノワールです。

ピノ・ノワールはドイツでは
シュペート・ブルグンダー Spatburgunder
と呼ばれています。

20年ちょっと前までは、ピノ・ノワールはドイツにおいてそれほど重要視されておらず、ブドウ栽培面積全体のわずか2〜3%ほどしかありませんでした。

しかし、現在のドイツでピノ・ノワール11.5%を占めており、黒ブドウでは1番、ブドウ全体でも3番目に栽培面積の大きいブドウ品種となっています。

黒ブドウでピノ・ノワールの次に栽培面積が大きいのは、土着品種であるドルンフェルダーです。
ドイツのブドウ全体の中では4番目に栽培面積が大きく、全ブドウ栽培面積の約8%を占めています。

ドルンフェルダーは土着品種と言いましたが、正確にはヘルフェンシュタイナー、ヘロルドレーベという2つの土着品種の交配で生まれた品種です。

これに続く5番目以下のブドウ品種5つのうち、4つは白ブドウとなります。

栽培面積の順に言いますと、白ブドウのルーレンダー(ピノ・グリ)、シルヴァーナー、ヴァイブルグンダー(ピノ・ブラン)、次に黒ブドウのポルトギーザー、そして白ブドウのケルナーとなります。

近年のドイツワインの傾向は明確です。

.蝓璽好螢鵐阿依然として主役ですが、辛口が主体となってきています
△つてはポピュラーだったミュラー・トゥルガウは、今ではやや時代遅れとなっています
赤ワイン、特にピノ・ノワールの人気が上昇しています

地球温暖化の影響もあり、ドイツワインのトレンドも甘口→辛口、白ワイン→赤ワインへとシフトしているようですね。

(2017年9月3日)