ファルツはドイツで2番目に大きな産地、最南端のバーデンは地球温暖化の恩恵を受け、ドイツで最重要なシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の産地です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ドイツの重要なワイン産地の続きです。

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 ▲バーデンのシュペートブルグンダー


●ファルツ Pfaltz

ファルツはラインヘッセンに匹敵する広さを持つ、ドイツで2番目に大きなワイン産地です。
ブドウ栽培面積も、ワイン生産量も、ドイツで第2位です。

ファルツは近年、品質改革が進み、新進生産者の台頭が目覚ましい産地でもあります。
フルボディで辛口の白ワインと高品質な赤ワインは、ワイン愛好家たちから非常に高く評価されています。

ファルツのワインが比較的フルボディになるのは、この地域の気候がドイツの中ではわりと温暖だからです


ファルツはリースリングの栽培量が圧倒的に多い産地ですが、その他の主要なブドウ品種としては、シルヴァーナー、ケルナー、ミュラー・トゥルガウといったドイツ独特のブドウが広く栽培されています。
数量的に言えば、黒ブドウのシュペートブルグンター(ピノ・ノワール)も非常に多く植えられている地域です。


●ナーエ Nahe

ワインの品質の点では、ドイツでもう一つ重要な産地はナーエです。
ラインヘッセンの西側に流れているナーエ河流域のワイン産地です。
ドイツ最古のブドウの木は、このナーエで発見されたと言われています。

ナーエでは、特にリースリングが重要なブドウです。
この地域のリースリングも比較的フルボディで凝縮感があります。
ナーエのワインは青いボトルに入っていることが多い、というのも特徴です。


●バーデン Baden

バーデンはドイツで3番目に大きなワイン産地で、現在のドイツでは最も重要なシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の産地です。

ドイツ最南端の産地で、年間平均気温がドイツで最も高い地域です。

近年の地球温暖化の恩恵を最も受けている産地は、このバーデンだと言ってよいでしょう。
バーデンにおける赤ワイン品質の著しい改善の背景には、この温暖化した気候こそが、間違いなく大きな役割を果たしています。

バーデン北部のいくらか冷涼な地域ではリースリングとともに、バイズブルグンダー(ピノ・ブラン)やルーレンダー(ピノ・グリ)のワインが造られてています。

バーデンでは伝統的に生産者組合が中心で、約8割のワインが組合で造られているワインですが、最近では独立系の生産者も優れたワインを産み出しています。

シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)から造られるドイツの赤ワインについては、バーデンはこれからも注目していきたいホットな産地です。

(2017年9月10日)