マケドニア地方のナウサ、ペロポネソス半島のネメアは特に覚えておきたい重要産地 〜 ギリシャの原産地呼称にはPDOとPGIがあり、たいていラベルに英語表記があります
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

今回はギリシャの主要なワイン産地についてです。
ギリシャワインのラベルで目にする可能性の高いワイン産地は次のとおりです。

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● マケドニア地方 Macedonia

マケドニア地方はギリシャの最北部にある産地です。
山地の多い地形で、冷涼な気候の地域です。

クシノマヴロ種で造られるナウサ Naoussa のワインはここからやってきます。

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● ペロポネソス半島 Peloponnese

南西ギリシャの
半島です。
山地が主体で、多様な気候と土壌を含む大きな産地です。

アギオルギティコ種で造られるネメア Nemea のワインは「ヘラクレスの血」と呼ばれる赤ワインです。
マンティニア Mantiniaモスコフィレロ種の白ワイン、パトラス Patrasロディティス種 Roditis の白ワインもよく知られています。

このほか甘口ワインも有名で、マヴロダフネ・ド・パトラス Mavrodaphne de Patras という甘口赤ワインや、ミュスカ・ド・パトラス Muscat de Patras という甘口白ワインもあります。


● クレタ島 Crete

ギリシャ最大の島で、白と赤の両方を産出します。
ワインのラベルにはクレタ島内の産地名とともに、ブドウ品種名が記載されています。


● その他の島々

クレタ島以外でワイン産地として重要な島としては、サントリーニ島 Santoriniロードス島 Rhodos などがあります。
サントリーニ島ではアシルティコ種を主体に、辛口と甘口の白ワインが造られています。
ロードス島では黒ブドウのマンデラリア種から赤ワインと、白ブドウのアシリ種を主体とした白ワインが生産されています。


ギリシャの原産地呼称制度についても簡単に触れておきましょう。

ギリシャはもともと辛口ワインと甘口ワインとで別々の独自の制度を持っていましたが、
徐々にEUのワイン法に則った制度へと移行してきました。

2009年のEUワイン法改正の際に、ギリシャはほぼ完全にEUのシステムに適応させ、現在はシンプルな制度になっています。

PDO (Protected Designation of Origin; 原産地名称保護)

現在30以上のPDOが認定されています。
PDOワインはたいてい、ラベルに Protected Designation of Origin と英語で表記されています。

PGI (Protected Geographic Indication; 地理的表示保護)

PDOの下に位置づけられるワインで、現在約120のPGIが認定されています。
PDOと同様に、たいていラベルに Protected Geographic Indication と英語で表記されています。

まだまだ馴染みの少ないギリシャワインですが、最近はワインバーなどのメニューで、たまに見かけるようになってきました。
今後はもっと目にする機会が増えてくるかもしれませんね!
見かけたらぜひ試してみてはいかがでしょうか。

(2017年9月17日)