ここでもう一度、整理しておきましょう 〜 新世界ワインと旧世界(ヨーロッパ)ワインは何が違うのか
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

前回より新世界ワインのお話しに入ったわけですが、はじめに新世界と旧世界(ヨーロッパ)のワインの違いについて整理しておきたいと思います。

ワイン用語としては、「新世界」というのは地理的なことだけを指しているのではなく、ワイン造りに対する姿勢も指しています。

ヨーロッパのワイン生産者の中には、自由な新世界的な方法でワイン造りに取り組んでいるところもありますし、
カリフォルニアのワイン生産者の中には、旧世界の伝統的なやり方に専念しているところもあります。

そのことを念頭においた上で、以下の新世界と旧世界の対比を見ていただきたいと思います。

ここで述べるのは一般論であって、常に例外があるということは念頭においてください。


opus_one2012
 ▲カリフォルニアの「オーパス・ワン」は新世界ワインの最高峰のひとつ

<新世界>
 ・革新的
<旧世界>
 ・伝統的

<新世界>
 ・ワイン名はブドウの名前
<旧世界>
 ・ワイン名は産地の名前

<新世界>
 ・果実の表現がワイン造りの第一の目標
<旧世界>
 ・テロワールの表現がワイン造りの第一の目標

<新世界>
 ・テクノロジーが高く評価される
<旧世界>
 ・伝統的製法が評価される

<新世界>
 ・ワインは果実味が力強い
<旧世界>
 ・ワインは微妙で果実味は強調されない

<新世界>
 ・ブドウ栽培地は幅広く柔軟
<旧世界>
 ・ブドウ栽培地は比較的狭い範囲に固定されている

<新世界>
 ・ワイン造りは科学に似ている
<旧世界>
 ・ワイン造りは芸術に似ている

<新世界>
 ・ワイン造りは工程管理されている
<旧世界>
 ・ワイン造りに人為的・作為的な介入はできる限り避けられる

<新世界>
 ・ワイン生産者がワインに対する信用を得る
<旧世界>
 ・ワイン生産者だけでなく産地・村・畑がワインに対する信用を得る

(2017年9月20日)