ニュージーランドは高品質ワインの生産に理想的な気候に恵まれた産地 〜 新世界では少数派の冷涼な気候を生かしたソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールが主力です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

今回から3回に分けて、南半球にあるオーストラリアの隣国、ニュージーランドのワインについて述べていきます。

ニュージーランドの本格的なワイン造りの歴史は、この国のアルコールに対する保守的姿勢が影響したこともあり、オーストラリアと比べると比較的短いです。

ニュージーランドは海洋性気候で、高品質のワインを生産するのに理想的な気候に恵まれています。
季節による激しい寒暖差はありませんが、昼夜の温度差が大きく、「1日の中に四季がある」といわれる土地柄です。

商業生産という意味では、ニュージーランドは1980年代になってようやく、ブドウ栽培やワイン生産に対して本腰を入れて投資をするようになりました。

ニュージーランドは現在、お隣のオーストラリアの約6分の1の量のワインを生産しており、ワイン生産量は年々増加しています。

ただし、日常的なワインでコスパの良さを売りにしてるオーストラリアとは異なり、ニュージーランドのワインは上質なイメージを維持することに成功しています。
そのためニュージーランドの生産者は低価格競争に陥ることなく、適切な価格設定を続けることができています。

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 ▲ニュージーランド南島マールボロのソーヴィニヨン・ブラン

オーストラリアよりもさらに南に位置しているため、ニュージーランドの気候は総じて冷涼です。
その冷涼な気候を生かして、ニュージーランドで栽培面積が第1位の白ブドウはソーヴィニヨン・ブラン、黒ブドウはピノ・ノワールです。

とくにソーヴィニヨン・ブランはニュージーランドの全ブドウ収穫量のうち約2/3を占める品種です。
ニュージーランドで生産されるワインのうち約7割が輸出向けですが、
その全輸出量のうちソーヴィニヨン・ブランが占める割合は8割以上となっています。

ニュージーランドは北島と南島に分かれており、
北島はより温暖で赤ワイン用のブドウがオークランド周辺や北部のホークスベイ周辺で栽培されています。
もちろん白ブドウのシャルドネやソーヴィニヨン・ブランも北島の主要なブドウ品種です。

南島ではマールボロ Marlborough がニュージーランドの最大のワイン生産地です。
ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールで有名な産地です。

ニュージーランドの産地については、次回もうすこし詳しく述べてみたいと思います。

(2017年9月27日)