チリの原産地呼称はD.O.〜 高品質ワインはD.O. アコンカグアとD.O. セントラル・ヴァレーのある中央部に集中、2011年からコスタ(海側)、アンデス(山側)の付記も可能です
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

チリのワイン法や原産地呼称制度についても簡単に触れておきましょう。

まずラベル表示規制についてですが、

|碓貮兵錺錺ぅ鵑靴「品種名」を表示するには、75%以上その品種を使用する必要があります。
「産地名」を表示するには、75%以上その産地のブドウを使用する必要があります。
「収穫年(ヴィンテージ)」を表示するには、75%以上その年のブドウを使用する必要があります。

つまり、´↓いずれの場合も「75%以上」使用することがポイントです。
ただし、輸出向けワインの場合は´↓とも「85%以上」となります。

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 ▲Aconcagua Coast は2012年に新設の
D.O.・・・Coast が「コスタ」に相当

チリのワイン法では原産地呼称を D.O. (Denominacion de Origen)といいます。
産地名の前に D.O. をつけて呼びます。
(例)D.O. Maipo Valley

チリの原産地呼称制度の下では、ほとんどの産地が数少ない広域D.O.に括られ、
それぞれの広域D.O. の中にサブリージョンとして個々の産地名D.O. が含まれる形となっています。

広域 D.O. は北から順に、
D.O. アタカマ Atacama、
D.O. コキンボ Coquimbo
D.O. アコンカグア Aconcagua
D.O. セントラル・ヴァレー Central Valley
D.O. スール Sur で、
2011年に新たに D.O. アウストラル Austral ができました。

主なところを見ますと・・・

D.O. コキンボ Coquimbo のサブリージョンとして
・D.O. エルキ・ヴァレー Elqui Valley
・D.O. リマリ・ヴァレー Limari Valley など

D.O. アコンカグア Aconcagua のサブリージョンとして
・D.O. アコンカグア・ヴァレー Aconcagua Valley
・D.O. カサブランカ・ヴァレー Casablanca Calley
・D.O. サン・アントニオ・ヴァレー San Antonio Valley など

D.O. セントラル・ヴァレー Central Valley のサブリージョンとして
・D.O. マイポ・ヴァレー Maipo Valley
・D.O. ラペル・ヴァレー Rapel Valley
 → ラペル・ヴァレーのサブゾーンとして、
  - D.O. カチャポアル・ヴァレー Cachappoal Valley
  - D.O. コルチャグア・ヴァレー Colchagua Valley
・D.O. クリコ・ヴァレー Curico Valley
・D.O. マウレ・ヴァレー Maule Valley など

・・・といった具合になっています。

チリ全体で見ると、チリのブドウ栽培地域は大きく北部、中央部、南部の3つに分けられますが、
高品質なワインが造られる産地は D.O. アコンカグア と D.O. セントラル・ヴァレーのある中央部に集中しています。

なお、2011年より従来の原産地呼称表記に付記する形で、海側・平地・山脈側という二次的な産地表示ができるようになりました。

コスタ Costa(海側)
 ・・・海岸に面した畑。冷涼でソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワールに向きます。

エントレ・コルディリェラス Entre Cordilleras(平地)
・・・海岸山脈とアンデス山脈の間の平地部分にある畑です。

アンデス Andes(山脈側)
・・・アンデス山脈側の斜面にある畑。海沿いより温暖で、凝縮した高品質のカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カルメネーレなどに向いています。

(2017年10月5日)