チリワインは価格がリーズナブルなわりに品質が良いのがうれしい特徴ですが、パワフルでけっこう値の張るスーパープレミアムチリワインもあるんです
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

チリのワイン生産者たちが冷涼な地域でブドウを育てるようになる前は、チリワインのスタイルはどれも似かよったものだったそうです。

およそ一般に言えば、カリフォルニアやオーストラリアのワインほどは果実味が豊富ではなく、それでいてヨーロッパのワインのような繊細さや趣きもないワインでした。
たしかに今でも、チリの暖かい産地でできた低価格帯の赤ワインを飲むと、それは当てはまるように思います。。

しかし現在では、チリの冷涼な地域で造られたワインがたくさんあり、全般に品質が良くなっています。
カサブランカ・ヴァレーやサン・アントニオ・ヴァレーのような冷涼な産地で造られた、果実味豊かなソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールなども容易に見つけることができます。

チリのソーヴィニヨン・ブランは樽熟成をしないものがほとんどです。
シャルドネはたいてい樽熟成します。
赤ワインは日常飲みタイプのものから選りすぐりの熟成可能な高級ワインまで、幅広く存在します。

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 ▲モンテス・アルファ・エムの木箱

他の新世界のワインと同様に、チリワインの名前はブドウ品種の名前で呼ばれるのがふつうです。

チリワインは価格がリーズナブルなわりに品質が良いのが特徴です。
とくに日本では、チリワインは本当にコストパフォーマンスに優れています。

2007年に締結された日本とチリの2国間経済連携協定により、現在チリワインにかかる輸入関税は他国のワインにかかる関税より、ボトル1本につき約60円低いのです!

チリのワイナリーは値段(もちろん品質)に応じて何段階かのレベルのワインを造っています。
ベーシックな普段飲み用のワインから、高品質なもの、そしてスーパープレミアムクラスまで。
スーパープレミアムの赤ワインは大抵5,000円から10,000円くらいはします。

こうした最高級のチリワインは、いくつかの品種をブレンドし、国際的にウケるような力強いスタイルで造られることが多いです。
熟度の非常に高いブドウを使い、果実味が非常に豊富でコクがあり、高いアルコール(たいてい14%以上)でフレンチオークで熟成するスタイルです。

よく知られるプレミアムクラスのチリワインには、次のようなものがあります。

・ コンチャイトロ Concha y Toro のドン・メルチョー Don Melchor
 ・・・カベルネ・ソーヴィニヨン(1本8千円くらい)

・ エラスリス Errazuriz のドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・レゼルヴ Don Maximiano Founder's Reserve
 ・・・カベルネ・ソーヴィニヨン主体(1本9千円くらい)

・ モンテス Montes の モンテス・アルファ・エム Montes Alpha M
 ・・・ボルドーブレンド(1本1万円くらい)

・ アルマヴィーヴァ Almaviva
 ・・・カベルネ・ソーヴィニヨン主体、カルメネーレ、カベルネ・フランなどをブレンド(1本1万5千円くらい)

上記とややタイプは異なりますが、

コノスル・オシオ Cono Sur OCIO もコノスル Cono Sur の最高級ブランドで、100%ピノ・ノワールで造られるブルゴーニュ・スタイルのワインです(1本6千円強)

プレミアムチリワイン、ぼくも
何度か飲んだことがあります。
どれも非常にボリューム感のある力強い赤ワインです。
個人的には、コノスル・オシオがブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネのワインみたいなニュアンスを出そうしているのが伝わってきて、わりと好きです。

高価なチリワインもあるのですねー。
お財布に余裕があるときに、ちょっと試してみてはいかがでしょうか?

(2017年10月6日)