モントレーのサンタ・ルチア・ハイランズ、サン・ルイ・オビスポのパソ・ロブレスなど、セントラル・コースト地方にも面白いワイン産地がいろいろあります
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

これまで述べてきたナパソノマメンドシーノはいずれもノース・コースト地方にありますが、
その南側にあるのがセントラル・コースト地方で、ここにもまた面白いワイン産地があります。

●サンタ・クルーズ・カウンティ Santa Cruz County

都市部から少々離れたサンタ・クルーズ山脈に入ると、ここがサンフランシスコ市街から車でたった1時間ほど南の場所だなんてことは、きっと忘れてしまうかもしれません。
しかし、でこぼこ起伏の激しい荒野のようなこの地に魅せられて、ブドウ畑を切り拓いた生産者もいるのです。

海側は涼しい気候でピノ・ノワールが中心となっています。
サンフランシスコ湾側はカベルネ・ソーヴィニヨンが主要な黒ブドウです。
シャルドネはどちらの側でも主要な白ブドウとなっています。

●モントレー・カウンティ Monterey County

モントレー郡にはすべてのものが揃っています・・・美しい海岸線、古い街並み。
気候がとても冷涼なブドウ畑地区もあれば、とても温暖なエリアもあります。
大規模なワイナリーもいくつかありますし、小規模ワイナリーもたくさんあります。

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 ▲サンタ・ルチア・ハイランズのシャルドネ

カリフォルニアの他のワイン産地と同様に、モントレーもここ20〜30年ほどの間に急速な変化を経験しています。
モントレー・カウンティ内のサブ・リージョンとしていくつかのAVAが存在しますが、
それらのなかでも特にサンタ・ルチア・ハイランズ Santa Lucia Highlands AVA はいま、カリフォルニアを代表するピノ・ノワールおよびシャルドネの新たな産地として脚光を浴びています。

シャルドネはモントレー・カウンティ全体で見ても主要品種ですが、とくに冷涼なエリアではリースリングやゲヴュルツトラミネールも造られています。
山側に行くとカベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールが中心となります。

●サン・ルイ・オビスポ ・カウンティ San Luis Obispo County

サン・ルイ・オビスポは非常に多様性あふれる、面白いブドウ栽培地域です。
例をあげれば、温暖な丘陵地域のパソ・ロブレス Paso Robles (サン・ルイ・オビスポの町の北にあります)ではジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなどが主体ですし、
町の南側、海岸沿いの地域にはとても素晴らしいピノ・ノワールやシャルドネを造るエリアもあります。

パソ・ロブレスはカリフォルニアの中でもとくに成長著しいワイン産地です。
180以上のワイナリーがあり、ここ10年以内の間に倍増しています。

パソ・ロブレスはカリフォルニアのセントラル・コースト地方の中心地であり、サンフランシスコからもロサンジェルスからもほぼ等距離に位置しています。

パソ・ロブレスは昼夜の気温差が大きく、標高の高い場所にシラー、グルナッシュ、ヴィオニエ、ルーサンヌなど、フランスのローヌ系品種が多く栽培されています。

またパソ・ロブレスではイタリア品種によるワイン造りがされているのも特徴です。
ネッビオーロとサンジョベーゼだけでなく、アリアニコなども栽培されています。

カリフォルニア産のイタリアワインなんて、とても興味深いと思いませんか?
ぜひ飲んでみたいです ^^

(2017年10月25日)