オレゴン州はカリフォルニア州の北にある冷涼なワイン産地 〜 ピノ・ノワールがオレゴンの代表的ブドウ品種で、全米でも最上級のピノ・ノワール産地のひとつです
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

多くの人は、オレゴン州はカリフォルニア州の北にあるから気候はかなり冷涼だろうと想像することでしょう。
それは正しいのですが、オレゴンの気候が冷涼なのは太平洋とブドウ畑を隔てるような高い山がないから、というのも大きな理由です。

海の直接的な影響がオレゴンに低めの気温と雨をもたらしています。
実際、オレゴンとカリフォルニアではブドウの生育もワイン造りもおおいに異なります。
 
ワイン造りはオレゴンではとても新しい産業ですが、その成長はとても急速です。
1970年には5軒しかなかったワイナリーは、2010年代に入ると400軒を超えました。

オレゴン州のワイナリーのほとんどは小規模な家族経営です。
規模という点での例外は、オレゴン州最大のワイナリーであるキング・エステート・ワイナリー King Estate Winery です。
とはいえキング・エステートといえども、カリフォルニアにある巨大なワイナリーに比べたら小さいほうです。

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オレゴンを良質な産地としてワイン界に知らしめた最初のブドウは、冷涼な気候を必要とするピノ・ノワールでした。
ジ・アイリー・ヴィンヤーズ The Eyrie Vineyards がオレゴン初のピノ・ノワールを発売したのは1970年です。
しかし、オレゴン州のピノ・ノワールが全国的に知られるようになったのは、1983年や1985年にとてもよいヴィンテージがリリースされてからのことです。

いまもピノ・ノワールはオレゴン州を代表するブドウ品種で、同州のワイナリーの大半がピノ・ノワールを造っています。

オレゴンのピノ・ノワールは赤系果実というより少々黒系果実のようなアロマや風味を感じさせるのが特徴で、深みや複雑さがあり、アメリカ産ピノ・ノワールのなかでは最上級のひとつだという評価を得ています。

現在ではオレゴンの全ワイン生産量の6割を赤ワインが占めています
他の4割の白ワインは主にピノ・グリ、シャルドネ、リースリングです。

オレゴンのピノ・ノワールは、数年前に比べて街なかのワインショップでも見かけることが多くなっています。
まだ飲んだことのない方は、ぜひ試してみて頂きたいと思います。

(2017年10月27日)