選り抜かれた最高のブドウから造られるヴィンテージ・シャンパーニュは凝縮感があり複雑性も高く余韻も長い 〜 力強さがあるのでメインディッシュとも十分合わせられますね
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バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ヴィンテージ・シャンパーニュの続きです。

前回も述べたように、ヴィンテージもののシャンパーニュの法定熟成期間は3年以上とされていますが、シャンパーニュ生産者の多くは風味や複雑性を高めるために4年から6年くらいの熟成期間を取っています。

便宜上、熟成期間と書きましたが、正確にいうと瓶内二次発酵させるために瓶詰め(ティラージュ)してからの期間のことです(もちろん瓶内発酵後の瓶内熟成期間も含まれます)。

Louis_Roederer_Cristal
 ▲ルイ・ロデレールの「クリスタル」Cristal 2005年

ヴィンテージ・シャンパーニュは次の2つのカテゴリーに分けることができます。

(1) 通常のヴィンテージもの

たいてい1本6千円から1万円くらいで販売されています。
こうしたヴィンテージものは、単に名称のほかにヴィンテージ年が記載されています。

(2) プレミアム・ヴィンテージもの

プレステージ・キュヴェ Prestige Cuvee
と呼ばれることもあります。
モエ・シャンドンの「ドン・ペリニョン」Dom Perignon、ルイ・ロデレールの「クリスタル」Cristal、ポル・ロジェのサー・ウィンストン・チャーチル「Sir Winston Churchill」あたりが代表例でしょうか。
最低でも1本2万円くらいからとなるでしょう。

ヴィンテージ・シャンパーニュはノン・ヴィンテージのものよりも常に優れている、と言って差し支えないでしょう。
その理由は次のとおりです。
  • 選り抜かれたブドウ畑の最高のブドウがヴィンテージものに使われている(プレステージ・キュヴェの場合、なおさらそうです。)
  • たいてい2つの優良品種(ピノ・ノワールとシャルドネ)のみがヴィンテージものに使われている(ピノ・ムニエは主にノン・ヴィンテージのものに含まれています)
  • ほとんどのシャンパーニュ生産者は、ヴィンテージ・シャンパーニュをノン・ヴィンテージものより最低2年は長く熟成させている(この余分の熟成期間が複雑性をより高めている)
  • ヴィンテージものは、平均的な年よりもブドウの出来が卓越している年にのみ造られている
一般に、ヴィンテージ・シャンパーニュはノン・ヴィンテージものに比べて風味により凝縮感があります。
典型的には、よりフルボディ複雑性も高く、口内での余韻も長くなります。

こうした力強さやふくらみのスケールの大きさから、前菜だけでなくお肉などしっかりとしたメイン料理とも非常によくマッチングします。

年がら年中飲めるものではありませんが、何か特別な日にはぜひ、ヴィンテージ・シャンパーニュでテーブルを華やかにしてみたいですね。

(2018年4月20日)